頭痛がする、耳鳴りがする、呼吸が苦しい、腰痛、不整脈がある、めまい、生理痛がある、いらいらする、気力がないなど深刻な心の症状がある人たちがいます。
このような不定愁訴と呼ばれる医科のもとでは診断がつけられない、原因不明は多くは自律神経失調症と呼ばれたり、更年期障害と呼ばれたりして何科にかかればいいのか分からなくなります。
かみ合わせ治療は整体+カイロ+心療科の部分になり歯科という部門から分離している分野になります。基になっていることは歯の治療でのクラウン、ブリジなど抜歯すると歯の高さが合わなくなってしまいます。高さが低くなったりするとどこで咬んだらいいか分からなくなり顎がずれて肩こり、耳鳴りなどになったりします。体力がある人は肩こりですみますが、体力のない人は不定愁訴になりやすく特に心身的なものになります。
これは顎が左右に移動して頚椎ひずみが出てしまうことです。この不定愁訴を治すテクニックがかみ合わせでテクニックがないと治療ができないのです。
特に大切なことは頚椎の一番~七番と足の部分です。
歯の削り方、スプリント、レジン充填などにより歯の咬合面に3ミクロンからの単位で構造します。そして頚椎の回転を固定します。特に一番、二番に対して左右どちらかを回転、移動したりして神経と血管への圧迫を取り除くことにより頚椎の流れをよくすることで不定愁訴が治るということです。
特に親知らずや小臼の抜歯により心身的なうつ症状が発生します。
特に心身症は何らかのストレスによって起こると言われていますが、ストレスとは何でしょう。自律神経における交感神経が副交感神経より勝ってセロトニンが少なくなり脳の活性化で気分障害となるといわれています。
かみ合わせの専門分野ではこれと同じようなことは歯に100ミクロンのズレでよく起こります。悩みなどがあるとかみ締めて10kgで噛んでいる歯が30kgでかみ締め顎位がずれ同じような気分障害が出ます。
普通噛んでいる歯は一定の歯の部位しか噛まないのですが、ストレスなどがあると一番かみ締める部分、臼歯にある副交感神経を探し出しかみ締めると頚椎にゆがみを起こさせます。
かみ合わないと脳内モルヒネであるベーターエフェルドリン、A神経と海馬との快感ホルモンが出なくなります。
これはセロトニン、モルヒネなどの10倍強いものであります。
<主訴>
歯ぎしり、噛みしめ、顔面痛、右頬の痛み、生理痛、頭痛、耳鳴り、どこで噛んでいいのか分からない、不眠がずっと続く
右上7番の治療と左上7番の治療後に左奥歯が噛みにくくなった。そしてその歯にインレイーを入れた。その後前歯の3,4番が強くあたるようになった。その後右上の7番の銀歯が取れた。
1週間後 |
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右上7番が取れたことと、前の3,4番が当たることをかかりつけの先生に説明した。そうしたら、右上7番にももともと穴が開いていたために新しいものに変えた。 |
H21 3月 |
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かかりつけの先生に違和感を訴え、絶対に良くなるということでポーセレンを入れた。逆に顎がずれて10日間も入れられなく仮歯に戻した。 |
H21 4月 |
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全く食事がとれず顎に力が入りすぎ顎ががたがたする。その後肩凝り、しびれ、顔面の痛み、耳鳴り、頭痛などの不調が出てきた。その後体重が6㎏ほど減った。 |
H21 6月 |
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かかりつけの先生にもう一度やり直しをしたいと言われ左上の7番が悪いので他の歯が合っていなかったと思われる。元の高さに戻す。 |
H21 7月 |
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他の歯科医院へ行ったが国立の大学病院へ紹介状をもらって行った。 |
H21 8月 |
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マウスピースを外してから少し噛めるようになった。大学病院で薬をもらったがめまい、吐き気、口が閉じない、だるいなどの副作用があった。 |
H21 9月 |
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また違う歯科医院に行った。右上7番、3、4番、左上7番と全部仮歯であてるようにした。右下7番が強くあたり右下6番に穴が開いてきて痛いので新しいセラミックに変えた。一年くらい入れていたが6、7番に激痛が起こり詰め物を外した。 |
H22 3月 |
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他の私立病院へ行ったが治療せずに心療内科で薬をもらうように言われた。また同じような薬をもらい歯を噛まないように注意をされた。 |
<既往>
本人の希望で歯の矯正での治療はしてほしくないということで全て補綴物による治療を希望した。なおかつマウスピース治療はしたくないということだった。
<口腔内所見>
右下5番が舌側に入り傾いていた。両側も内側に傾いていた。下顎前歯が深い噛み合わせだった。これにより臼歯の咬合力がかなりかかり歯の破折により前歯部臼歯部に破折が及んだと思われる。特に右下5番の舌側転移により右上の前歯に破折がおよんだものと思われる。下顎が頭蓋骨を支え噛み合わせの重心が右に来ている。そのため右の咬合圧による破壊が起こるのである。上下の咬合平面を平らにして仮歯に置き換える。普通は仮歯にしてから補綴物などに交換するのであるが身体が安定してなおかつ不定愁訴がなくなったらセラミック冠や補綴物で最終的な被せものをする。
(1)仮り歯(プロビジョナルレストレーション)
これにより筋肉が伸びて噛み合わせが良くなり顎位が修正しやすくなる。
(2)仮歯による適正なる位置は個人差があり一旦顎位が変わると身体の重心が変化するため元の重心位に戻ることが難しくなる。つまり正しい噛み合わせを作っても身体の重心が合ってないと患者さんは噛んでいないとか頭痛、肩こり、腰痛などが感じられるようになる。つまり仮歯で噛み合わせも不定愁訴も異常がない場合でも実際に補綴物を入れたら噛み合わせも不定愁訴も再度現れてくる。
(3)補綴物は金属の種類と咬合面の形態により頭部の歪みは顎関節の顆頭に力が加わり三叉神経、頬脇神経にストレスを与えて正しい顎位を感じなくなる。そのため仮歯に調整をしてできるだけストレスを与えないように咬合面調整をする。しかし重度の患者さんに対しては一般の咬合調整では改善されない。
(4)そのためには金属面での咬合調整がいかに大変であるかである。一般的にはABCコンタクトブルの調整ムードゥルなどの調整を行うが三点接触でのあたりの調整で終わる場合があるがこれでは咬合面による重心移動は無理である。そのため十点接触による咬合調整が必要である。
M・Oさんのコメント |
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仮り歯が安定して、不定愁訴が改善された。現在イライラ感とか頭痛などがなくなった。もう少し慣れたら金属の補綴物に変える予定です。最初は歯を入れ替えてから不定愁訴が出たのでやはりちゃんとした噛み合わせの専門医で治さないと治らないと思いました。 前回、プラスチックの仮歯から金属の補綴物に変えたら不定愁訴が現れて再治療しても治らなかった。今回、先生が三ミクロンの調整をする予定であるので不定愁訴は現れないと言ってくれました。現在は、不眠もなく怖い夢も見ることもなくなりました。怖い夢を見るのは噛む力が強くて脳幹まで刺激が強く作用したからだと言います。不定愁訴がほぼ完全というほどなくなりました。 |
<主訴>
頭痛、腰痛、肩こり、不眠症、特に腰痛がつらい、うつ症状がある
H24 6月 |
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雨の日に出かけた際、駅の階段ですべって尻もちをついた。目の前が真っ白になり、立てないくらいに腰からお尻にかけて激痛があり、救急車を呼ばれた。話すのも大変な状態。 それから一週間、ずっと腰が痛く、寝る時も横になることしか出来ず、立ったり座ったりするのもきつい状態が続いた。そのため整形外科に行ったが「何ともないですね、側弯の方は気にしなくて大丈夫です」と言われ、湿布をもらっただけで終わった。 |
H25 冬 |
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一時期治りかけたがまた痛くなるようになった。寝るのも辛く、横向きで寝る。立ったり座ったりも痛くて出来ない状態。再び整形外科に行ったが「特に何もない」と言われ、また湿布だけを渡されて終わる。しかし治らなかった。 |
H26 5月9日 |
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腰の痛みは慣れてきたが、再び整形外科に行く。しかしまた「腰痛ですね」と言われ湿布をもらう。この頃は歩くだけでも痛くなることが多く、腰と肩が痛くなってきた。特に右側が痛いと感じる。 |
H26 5月24日 |
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父といつもより大きな病院へ行く。そこでも「側弯は気にすることはない、腰は腰痛でしょう」と言われたが、やはり痛い。 さらに、鬱が特にひどくなってきた。中2の時からはじまり、中3になりひどくなりイライラや暴力、八つ当たり、ちょっとしたことで悩んでリストカットをしたりした。落ち込んではリストカットの繰り返しで、危機感を感じて来院。 |
<口腔内所見> - H26 6月5日
かなりの不正咬合がみられ上下ともV型前突症状がみられた。特に右側下顎4番5番の反対咬合がみられた。更に、前歯には叢生がみられた。もともと腰痛として右に坐骨神経がねじれるような要素がありLの4番5番さらにS1症状がみられやすい。
STEP1
矯正による治療の方が優先であるがその前にスプリントによるダイレクトスプリントによって顎関節を整位をして調整を行う。
STEP2
下顎が完全に左にずれていたのでダイレクトスプリントにより右に咬合させるようにした。顎位の位置を調整して取り外しのスプリントを作成。
S・Tさんのコメント |
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治療してから一か月右の腰痛はほとんどなくなりうつ症状と不眠などはなくなった。それから右の肩こりが強くなった。もうひとつの肩こり用のスプリントを作ってもらい腰痛と肩こりはほぼ治った感じがする。先生にどうしてふたつもつくるんですかと聞いたら二つ同時の痛みは痛い方が先に出るから痛い方が治ったら二番目の痛みが出てくるのだと言っていた。そのため、頸椎と腰椎の部位が離れているため二個作る必要があると言われた。噛み合わせで10年間の腰痛が治るなんて信じられないです。 |
<主訴>
顔の歪みのため他院で歪みを取るため噛み合わせをしたら逆に歪みが強くなった。そのため頭痛、偏頭痛、イライラがひどくなった。
2012年 5月 |
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都内の行きつけの歯科医院で顔の歪みが見られるのでインレイーの撤去により歪みが改善すると思い治療を行った。 |
2012年 6月 |
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左下奥歯6、7番のインレイーを取り換えた。これにより頭痛が出てきた。右下6,7番のインレイーを取り換えた。これによりどこで噛んでいいか分からなくなった。顎関節が痛みだし顔面に痙攣が現れた。 |
2012年 7月 |
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少し痛みがなくなってきた。その代わり憂鬱になり仕事がやりにくくなった。歯科医院では精神科への治療を勧められたが、薬はもらわなかった。特に神経質なので物事にこだわらないように注意された。 |
<口腔内所見>
上下7番から7番は特に目立った歯並びではなく、歯並びは綺麗であった。左噛みであったので顎位は左にずれていた。右肩が下がり骨盤は右後方に位置していた。重心は右から左の方に移動している状態だった。咬合関係は特に異常はないが顎位の移動による神経的な痛みは反応が弱い。頸椎と骨盤のずれが大きいと思われる。特に骨盤症状の反応が弱い。腸骨から仙骨へのリスティング(屈曲・伸展)が必要である。
STEP1
仮歯に置き換える。顎位を左から右へ調整。インレイーの咬合調整。十点接触法による咬合調整。
K・Tさんのコメント |
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現在頭痛や偏頭痛、便秘もなくイライラも消えて体調はとても良いです。現在は自分の歯のようで身体のバランスも良くなりました。特に顎が強い体質なので神経質にならないように注意しております。ちょっとしたことで不定愁訴が起こるなんて考えられなかったです。 先生は噛む力が強いと脳神経自身がコントロールできなくて不定愁訴が起こると言っていました。現在、仮歯なのでゴールドインレに変える予定です。先生は仮歯から金属に変える時には体のバランスを調整しながらセットするつもりですと言っていました。これは三ミクロンの調整をしなければいけないと言っていました。 先生は、顔の歪みを取る場合顎位を大きくずらさなければいけない。それにより体の重心をずらすことにより不定愁訴が起こると言っていました。歪みを治す場合は美容目的とした場合インレイーを調整したぐらいではなく歯の矯正までいかないと良くならないと言っていました。とにかくよくなったので安心しました。 |
<主訴>
耳鳴り(両方)、不眠、肩こり(左が痛い)、顎関節症(両方)
10年前から首を絞められるようなこりがみられ左の耳はかなり聞こえづらいような感じでした。特に低い耳鳴りがいつもしていました。耳鳴りは40歳くらいから肩こりは若い時からで整形外科やフィットネスクラブでトレーニングしても良くなりません。病院で薬をもらっても効果がなかった。
<口腔内所見>
歯並びは右下7番の欠損1本だけで咬合状態は悪くはない。12本くらいの補綴物がみられた。前歯部に3番から3番まで補綴物が入っている。下顎は3番から3番まで叢生が見られた。重心バランスをみたけれど検査したら反応があまり見られなかった。普通は、これほどの大きな不定愁訴があれば反応も大きいはずである。この患者さんはかなり噛みしめが強く顎位の反応が見られなかった。重心バランスにおいて右の方が強く左の方が小さい。前方の方と後方の方にずれがほとんどなかった。これはかなり脳圧がかかっており治療に時間がかかりそうである。
STEP1
スプリントでバランス調整を行う。
前方重心でなおかつ左方向にあったため右前方に重心を調節した。これにより朝の目覚めが良くなると思われる。
STEP2
顎位が左前方に移動できないため咬合調整を行う。スピーとモンソンカーブを作りフルバランスを作る。前後的な咬合調整を行う。
W・Yさんのコメント |
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現在、不定愁訴はほとんどなくなり少し肩こりは残っている。先生は、いっぱい歯の治療で自律神経が疲れていると言われた。特に頭痛と肩こりがなくなったので生活するうえでとても楽になってうれしいです。 |
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